ニュースリリース

2013/09/02

生物多様性の保全に貢献する植生制御処理剤の販売について

日本軽金属株式会社(東京都品川区 社長:岡本一郎)は、独立行政法人農業環境技術研究所および国立大学法人山口大学が共同で特許出願している、セイタカアワダチソウなどの外来植物の蔓延を制御する技術である『植生の制御方法』(出願番号2011-044614)の特許権実施許諾契約を締結しました。今後、生物多様性の保全に貢献する本技術の処理剤として、当社では塩化アルミニウム六水和物の販売量拡大を図ってまいります。

本技術は、塩化アルミニウム六水和物を土壌に散布して、日本の土壌が古来有していた弱酸性の土壌に戻すことにより、農薬を使わずに植生を制御する画期的でしかも安全な技術です。本技術が目標とするところは外来植物を衰退させるだけにとどまらず、日本でかつてから維持されてきた豊かな植物群落を再生させることにあります。
また、塩化アルミニウム六水和物は、上水道の水処理剤として使用されているポリ塩化アルミニウムと同じ成分です。


わが国では国立公園、河川敷、農耕地周辺、耕作放棄地、道路法面など多くの場所において外来植物が蔓延しており、そのために在来植物が衰退して生物多様性の保全上大きな問題となっています。また世界規模でも生物多様性の保全は重要な課題となっており、2010年の『生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)』において『新戦略計画・愛知目標と名古屋議定書』が採択されました。その個別目標の中でも生物多様性の保全や侵略的外来種の制御・抑制などが求められており、これを達成するための有力な手段として、塩化アルミニウム六水和物処理による植生の制御技術は大いに貢献するものと期待されています。

この技術を有効に使うためには事前に十分な土壌や植生の調査、あるいは数年に亘る追跡調査などを必要としますが、当社はこれらの作業を農業環境技術研究所及び山口大学と密接に連携しながら進めてまいります。既に山口大学の圃場や一部の道路法面においてセイタカアワダチソウを衰退させ在来植物を復活させることを目的とした、塩化アルミニウム六水和物の本格的な散布試験を行なっており良好な結果を得つつあります。

当社はこの技術の研究をさらに深めるために農業環境技術研究所及び山口大学と3者で共同研究契約を結んでおり、塩化アルミニウム六水和物製剤の改良や新たな製品の開発を進めています。当社としましてはこの『植生の制御』技術を積極的に展開し、わが国の生物多様性の保全への貢献と塩化アルミニウム六水和物の需要拡大を図りたいと考えていますが、当面の販売先としては広範囲な土地での使用実績を重ねながら、徐々に一般の顧客へと販路を拡大しようと考えています。



商品に関するお問い合わせ
日本軽金属株式会社 化成品事業部 國本 TEL:03-5461-9710

リリースに関するお問い合わせ
日本軽金属株式会社 広報室 TEL:03-5461-9333

写真

山口大学圃場での実験の様子

山口大学圃場での実験の様子

塩化アルミニウム六水和物散布後約2年経過したところ。
中央部分の散布箇所に在来植物のチガヤが再生している。
散布していない周辺部はセイタカアワダチソウが生育。

以上