日本軽金属株式会社

ニュースリリース

2012年 社長年頭挨拶


平成24年1月4日
日本軽金属株式会社

社長年頭挨拶(要約)

 

ご安全に
みなさん、明けましておめでとうございます。


 昨年を振り返りますと、安定したスタートを切ることができましたが、3月11日に東日本大震災という未曾有の災害が発生し、大変多くの方々が亡くなったり怪我を負ったりされました。その後はヨーロッパの金融不安から引き起こされる円高、輸出の減少や米国の景気停滞が続きました。さらに夏以降はタイ国の大洪水が発生しましたが、ここでも現地の従業員の皆さんの奮闘や幸運に恵まれたこともあり、私達の3ヵ所の工場は無傷ですむことができました。


 世の中は激動に続く激動が繰り返され、私達の経営成績は大きな影響を受けております。しかしながら、私達は立ち止まることなく、昨年度からスタートした中期経営計画を実行してきました。


 成長市場への取り組みとしては、MAXUSの新たな展開、パワーモジュールおよびパソコン用の冷却機への開発品投入、LEDヘッドライト向けヒートシンク、自動車用アルミ電線、シェルター型データーセンター、LEDサファイア基板用高純度アルミナの増産、特級次亜塩素酸ソーダなどがあります。


 業界NO.1ビジネスの強化では、清水工場の原料転換に向けての設備建設が進んでいます。東洋アルミは昭和アルミパウダーを買収し、加工箔では撥水性のあるトーヤルロータス、リチウムイオン電池外装用箔等が伸びており、日本フルハーフではISOコンテナデーターセンターやアルミトレーラーへの進出が企画されています。


 海外展開では、東洋アルミが中国でアルミパウダー製造ライン、バックシートラインの増設および電極インキラインの新設を行いました。日軽金アクトは上海のサンルーフレールライン3ラインの増設を行いました。熱交事業部はタイでルームエアコン用熱交換器工場を立ち上げました。日軽パネルシステムもタイで工場建設を行っております。ニッケイ・サイアムでは冷間圧延機の建設が続いています。また、日本フルハーフと日軽金アクトが中国でトラック架装と自動車部品の合弁会社の設立を決め工場建設に向け準備が進められています。


 これら全ての事業は進出先で必要とされているものであり、我々が今までに培ってきた技術やビジネスモデルで構築していきますので、それぞれがその地域で存在感のある企業になっていけるものと思います。


 10月に蒲原製造所で行われたNPS本体のトレーナー教育で、私たちの進めている「創って、作って、売る」を回し、チームで損益管理を行い、そこから改善点を見つけて改善活動を行う手法が大変評価されました。昨年改定されたNPSのテキストはまさに「営業・開発・製造が一気通貫で改善を行う」を主眼に書かれています。我々は自信を持って自分たちの経営手法を推し進めていきましょう。


 さらに、昨年は日軽金グループのチーム力が上がってきているなと感心したことがありますので、これを紹介させていただきます。


 1つは日軽パネルシステムの震災復興対応です。劣悪な環境の中で最後まで復旧工事をやり遂げていただきました。2つ目はサイアムの洪水における防水活動です。従業員の皆さんが工場に何日も泊り込んで、塀からの漏水に対して昼夜を問わず適切に処理していただいたことにより、周囲の工業団地が水没した中で、私たちは被害を免れることができました。この話を聞き、私は、強い会社になってきたなと大変嬉しく思います。


 今年は、
 1. 「創って、作って、売る」で商品ごとの損益管理を進める
 2. 海外展開事業の収益性確立
 3. 新商品、新ビジネス、新技術の創成
によって経営成績を堅実なものにし、中期経営計画の目標を達成していきたいと考えます。


 また、11月に私は藍綬褒章を頂きました。この褒章を頂くには、日軽金グループの業務成績、安全、コンプライアンス等が非常に重要であり、日軽金グループという会社を日本国により評価して頂いたものと考えております。今年も安全第一で、全員参加のコンプライアンスをしっかり行っていきましょう。


 最後になりますが、皆様と皆様のご家族のご健勝を祈念して、私の新年の挨拶といたします。

 

以 上
 

  本件に関するお問い合わせ先:日本軽金属株式会社 広報・IR室 03-5461-9333
 

ページトップに戻る