日本軽金属株式会社

ニュースリリース

タイ国における熱交換器工場建設のお知らせ

平成23年5月9日
日本軽金属株式会社
 

タイ国における熱交換器工場建設のお知らせ
 

 日本軽金属株式会社(社長:石山喬、東京都品川区、以下 日軽金)は、かねてより当社グループ会社が所有しているタイ国チョンブリ県「アマタナコン工業団地」の敷地(所有面積:約84,000㎡)内にルームエアコン用熱交換器工場を建設し、本年10月より出荷を開始いたしますので下記のとおりお知らせします。




1.タイ工場建設の趣旨


 日軽金グループの熱交換器事業は、日軽金と米国モディーン社との合弁会社である日軽熱交株式会社(社長:篠原眞一、静岡県静岡市清水区)を中心に、自動車用熱交換器の製造・販売事業を行い、日軽金グループの戦略市場と位置付ける自動車市場向けの中核事業の1つです。日軽金グループ中期経営計画では、「自動車」、「電機・電子材料」、「情報・通信」、「環境・安全・エネルギー」の4市場を戦略市場と定め、関連する事業へ経営資源の重点配分を行っています。その「環境・安全・エネルギー」市場では、BRICsを中心とする新興国の経済成長に伴う家庭用ルームエアコンの急激な需要の増加が見込まれており、わが国のルームエアコンメーカーも東南アジアを中心に進出し、現地生産を行っています。


 一方、エアコンの基幹部品である熱交換器に関しては省エネ化・高効率化ニーズがますます高まっていますが、銅パイプを使用する従来型の熱交換器では技術改善の余地がほとんどなく、また、銅の価格高騰や資源枯渇等の問題を抱えています。


 これを受けて日軽金では、日軽熱交株式会社が国内の自動車用オールアルミ熱交換器事業で培った省エネ技術・効率化技術について同社から技術供与を受け、家庭用ルームエアコン用のオールアルミ製パラレルフロー型熱交換器(PFC)事業を開始し、今後、需要の伸びが著しい東南アジアにおいて事業拡大を図っていくものです。


 現在、その生産工場を、最終消費地に近く、多数の日系ルームエアコンメーカーが集積し、東南アジア地域経済の中心である等、立地条件に恵まれたタイ国に建設中です。


 日軽金グループでは、今回のタイ国における熱交換器工場の建設によって熱交換器事業の業界における競争優位性をさらに強め、当社グループの中核を担う事業の1つとして一層の発展を目指してまいります。


2.タイ工場の概要

(1) 工場所在地: タイ国チョンブリ県アマタナコン工業団地
(2) 敷地面積: 約16,000㎡ (内、工場棟 約4,400㎡)
(3) 生産品目: ルームエアコン用熱交換器
(4) 生産設備: ノコロック式連続ろう付けライン、他
(5) 生産計画: 年間20万台
(6) 設備投資金額: 8億円
(7) 操業開始: 2011年10月

 

 <ご参考>

1. 熱交製品 タイ工場完成予想図


2. ルームエアコン用パラレルフロー型熱交換器(PFC)
以上

リリースに関するお問い合わせ: 日本軽金属株式会社 広報・IR室 TEL:03-5461-9333

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