日本軽金属株式会社

ニュースリリース

社長年頭挨拶(要約)

平成23年1月4日
日本軽金属株式会社

社長年頭挨拶(要約)
 

ご安全に
皆さん明けましておめでとうございます。


 昨年は4月に新日軽を住生活グループに譲渡するという大変大きな構造転換を行いました。昭和25年那須アルミの経営に参加して以来、多くの先輩達や現役の従業員の皆様が大切に育て、守ってこられた新日軽を手放す決断をすることは大変つらいものでしたが、先延ばしはできないものでした。現在の新日軽は住生活グループとのシナジー効果と従業員の皆さんの多大な努力により2010年度の営業黒字が見込まれるようで、安心しております。


 日軽グループの今年度上期の成績は、世界の経済が通常ベースへと戻る過程に入ってきたことと各国の経済刺激策に助けられたとはいえ、グループ従業員全員が本当に良く頑張ったなという思いをいたしております。各事業部門とも「創って作って売る」の経営の骨格がしっかりし、今後はさらに攻めの姿勢を強めて行ける状況になってきています。

 
 昨年4月からは新しい中期計画を定め、力強く活動を行ってきています。


 基本方針は
 1. 成長分野を攻めるユニットへの資源集中
 2. 業界NO.1ビジネスの強化
 3. 中国、東南アジアを中心とする海外ビジネス展開加速
 4. 要素技術複合化による用途開発と新商品の創出
 5. アルミニウムの特性の追求による地球環境保全への貢献
 6. 財務体質改善と復配
 7. 人財育成と活用
 8. CSRの推進とコーポレートガバナンスの強化
であります。


 成長分野としては自動車、電機・電子材料、情報・通信、環境・安全・エネルギー分野を選択し、これらの分野が売上高に占める比率を2009年度の36%から2012年度には45%まで伸ばす目標で活動してきました。今年度上期までの結果としては41%になりました。


 業界NO.1ビジネスの強化では、アルミナビジネスの原料転換を通じて事業基盤を強固にし、今後は高付加価値品への展開も進めてまいります。東洋アルミでは、コンデンサー用、医薬品用、食品用など、新規の箔製品や窒化アルミ粉末が売り上げを伸ばしており、日軽金アクトもトラック部品や車両材のシェアを伸ばしております。


 海外展開については海外売上高比率が2009年度は16.3%でしたが、2010年度上期は19.2%まで伸びてきました。さらに東洋アルミの中国生産の増強、ニッケイ・サイアムの冷間圧延機の建設、日軽エムシーアルミの中国増強など、海外展開は着実に進んでおります。


 新商品・新事業の創出では技術開発グループと各事業部及び横串開発チームの連携により新しい用途開発に積極的に取り組んでおり、大変フラットな開発体制の下で、新しい芽が育っております。


 地球環境保全への貢献については、我々の全ての企業活動が地球環境保全への貢献となるように求められているといっても過言ではないと思います。我々の今後のビジネス展開における基本精神として常に意識してまいりましょう。


 財務体質改善と復配に関しては、今の各事業部門の力強い活動を更に大きく展開していけば、必ず達成できると確信しております。


 以上の全ての企業活動において私達従業員全てが「自分の仕事に責任と誇りを持ち、伸び伸びと自分の力を発揮できる職場を作っていく」ことが、人財育成にとっても一番大切なことと考えております。また強固なCSRやコーポレートガバナンスにも通じるものと信じております。


 安全面では、安全・衛生に関するマネジメントシステム「OSHMS」が展開されております。生産活動の一番基本となる「設備は故障しない、不良品は発生しない」、このような生産現場が一番安全な職場であります。常に自分たちの職場をこのような状態に保つ努力が「OSHMS」の基本だとも考えます。


 最後になりますが今年も力強く発展していく年になりますよう、グループ全員で力を合わせ元気に活動していきましょう。


 皆様のご家族と皆様のご健勝を祈念いたしまして、私の新年のご挨拶といたします。

以 上
 

  本件に関するお問い合わせ先:日本軽金属株式会社 広報・IR室 03-5461-9333

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